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アートセラピストになるために


::::::アートセラピストになるために::::::

アメリカのアートセラピープログラム
日本のアートセラピスト
海外の認定プログラム

***アメリカのアートセラピープログラム***
アメリカにはAmerican Art Therapy Associationという協会があり、協会が認定した学校がアメリカ全土にあります。(学校のリストは下記参照ください)すべて修士過程のプログラムで、卒業後1000時間の臨床経験と規定のスーパーヴィジョンを修了するとA.T.R(登録アートセラピスト)の資格を取得できます。その後試験に受かれば、A.T.R-BC(認定アートセラピスト)の資格を取得できるのです。資格を得るまでには卒業後早くとも2年近くかかります。
アートセラピーにおいて美術のテクニックは全く関係がありません。しかし、アートセラピストになる為には美術の基本的な知識や技術が必要となります。これはアートの素材についてよく理解した上でクライアントに課題を出さなければならなかったり、クライアントの作品制作を助けたりする必要があるからです。また、心理学の深い知識を持つ事も重要です。セラピストとしての倫理観、クライアントとの信頼関係、様々な心理療法や理論、精神病理
を知ることが、アートセラピーの場で生かされるのです。アメリカの大学院では入学前にアートと心理学のクラスの最低単位が求められます。内容は学校によって異なりますし、学部でどちらかを専攻していないと入学できないプログラムもあります。私の経験について述べると、大学の学部が全く異なる分野だったこともあり、渡米後、大学でアートと心理学のクラスを履修し直しました。その他、大学院の入学時に求められたものは、アートの作品のポトフォリオ数点(作品の写真)、心理学とアートのクラスの評定平均が規定以上、学部の成績表、論文、TOEFL、面接でした。
心理学とアートのバックグラウンドがある人でも、プログラムに入学してから資格を得るまで最短で4年位かかってしま計算になります。大学院の授業料は高く、留学生として渡米するのであれば働く事ができません。大学院在学時に9ヶ月700時間以上のインターンをこなしますが、給料は低く無給の場合が多いのも現状です。滞在費もかかる上、教科書代や研修費用なども高額なので、留学には覚悟が必要かもしれません。


***日本のアートセラピスト***
日本には日本芸術療法学会という団体があり、定期的にシンポジウムなどが開かれています。学会に所属されていらっしゃるのは、精神科医や臨床心理士、作業療法士、民間団体の認定カウンセラーなどが多いようです。近年、学会では認定芸術療法士の制度をつくり、育成に力を注いでいます。また、民間の研究所や専門学校がアートセラピーの養成講座を開講しており、その数も増えています。アートや心理学のバックグラウンドがない方向けに、短期間でアートセラピーを学ぶプログラムを提供している団体もあります。残念ながら、大学レベルの専門プログラムはありませんが、芸術学部や福祉学部のコースの中に芸術療法のクラスやゼミがあるようです。日本でアートセラピーは確実に普及しているものの、修士レベルの教育を受けたい人は、アメリカ、イギリス、カナダなどに留学するしかありません。あるいは、日本の大学院で臨床心理などを専攻しながら、臨床家や大学院生の為に開かれるアートセラピーのワークショップや勉強会に自主的に参加し、知識を深めていく、という選択になりそうです。2006年10月には、日本初、クリエイティブ・アーツ・セラピーの国際会議が東京で開催されました。各国のアートセラピストを含む、諸芸術療法のパイオニアによる講義やワークショップを行われ、素晴らしい学びの場になりました。今後は、日本においても本格的なアートセラピーを学べる場は着実に増えてくると思います。

***海外の認定プログラム*** 
歴史ある英国のBritish Art Therapy Association、アメリカのAmerican Art Therapy Association、その他、ドイツやオーストラリア、韓国にも学会が存在し、大学・大学院レベルのアートセラピー専門トレーニング・プログラムが存在しています。これらについては確認でき次第、随時情報を更新していくつもりです。
AATA(American Art Therapy Association)では 大学院レベルの全米の教育機関のプログラムを認定校(全30校)として定めています。アメリカでアートセラピーを勉強したい方々の多くはこれらの認定校で学んでいます。入学に必要な基準やプログラムの内容は学校によって様々ですし、それぞれ主流となる理論や手法が異なっているようです。90年代後半から2000年にかけて新しいプログラムが続々と認定されているようです。2000年以降新たに認定されたプログラムには☆で記しました。詳しくは個別にお問い合わせ下さい。このサイトの掲示板などでも学校情報の交換、公開をしていきたいと思っています。(Expressive Art TherapyのプログラムはArt Therapyとは異なります。詳しくはIEATA(International Expressive Art Therapy Association)を参照してください。
以下の学校に関しての詳しい連絡先等は AATA Approved Education Program をご参照ください。 
Adler School of Professional Psychology (イリノイ州シカゴ)
Albertus Magnus College (コネチアット州ニューヘブン)☆
Antioch University Seattle (ワシントン州シアトル)☆
College of New Rochelle (ニューヨーク州ニューロシェル)
Concordia University(カナダ・モントリオール)
Drexel University, Hahnemann Creative Arts in Therapy Program(ペンシルバニ州フィラデルフィア)
Eastern Virginia Medical School (ヴァージニア州ノーフォーク)
Emporia State University (カンザス州エンポリア)
Florida State University (フロリダ州タラハシー)☆
George Washington University (ワシントンDC)
Hofstra University (ニューヨーク州ヘンプステッド)
Lesley University (マサチューセッツ州ケンブリッジ)
Long Island University CW Post Campus(ニューヨーク州ブルックビル)
Loyola Marymount University (カリフォルニア州ロスアンジェルス)
Maryhurst University (オレゴン州メリーハースト)
Marrywood University (ペンシルバニア州スクラントン)
Mount Mary College (ウィスコンシン州ミルウォーキー)
Naropa University (コロラド州ボルダー)
Nazareth College of Rochester (ニューヨーク州ローチェスター)
Notre Dame de Namur University (カリフォルニア州ベルモント)
Phillips Graduate Institute (カリフォルニア州エンシノ)☆
Pratt Institute (ニューヨーク州ブルックリン)
School of the Art Institute of Chicago (イリノイ州シカゴ)
Seton Hill College (ペンシルバニア州グリーンバーグ)☆
Southern Illinois University at Edwardsville (イリノイ州エドワーズビル)
Southwestern College (ニューメキシコ州サンタフェ)
Springfield College (マサチューセッツ州スプリングフィールド)
University of Louisville (ケンタッキー州ルーズビル)
Ursuline Collge (オハイオ州ペッパーパイク)
Wayne State University (ミシガン州デトロイト)


(C)2004 Akiko Kuraishi